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アウトビアンキの謎

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 80年代に日本でもけっこう人気があったアウトビアンキA112アバルト。フィアットの1リッター4気筒を積む元祖イタリアンホットハッチである。

 A112シリーズは86年に生産終了し、アウトビアンキというブランドもその後、消滅したのだが、それが21世紀のいまなお、日本で新規登録されている。
 2018年は69台。それだけ輸入して新規登録して販売されている。つまり、いまでもA112で楽しんでいる人がいるんですね。という話を、今月号のルボラン誌に書きました。

 ビアンキといえば、いまは自転車のことだが、アウトビアンキ(Autobianchi)は、そのビアンキの親戚である。
 1885年創立のビアンキが自転車をつくり始めてほどなく、創業者のエドゥアルド・ビアンキはクルマとオートバイの生産も始めた。計画は大成功し、第二次大戦前のイタリアで、ビアンキはフィアットの販売台数に次ぐ2番手の自動車メーカーだった。
 
 しかし、軍用車も手がけた“四輪ビアンキ”の工場は、戦争と敗戦で壊滅的な打撃を受ける。そして戦後、フィアットとピレリの資金援助を受け、1955年に再スタートをきったのが、アウトビアンキである。ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスで勇名を馳せていたビアンキは、このころすでにヨーロッパでは名の知れた自転車ブランドだったので、こんどはあえて自動車を意味する“auto”を頭につけたんでしょうね。

 カーグラフィック誌の新米記者だったころ、A112アバルトの新車試乗記を鉛筆なめなめ書いた。とても楽しいクルマだったが、そのころは自転車のビアンキをほとんど知らなかったので、そっち方面にはまったく触れなかった。トシとると、ちょっとは利口になりますね。

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 アウトビアンキ好きが集う埼玉県川口市の“トゥルッコ”。これはお店所有のヒルクライムレーサー。ウェーバーのシングルキャブをイギリス製のインジェクションに換えてある。
 たしかにこういうので遊ぶのも楽しそうです。

コメント

No title

長らくブログ拝見しておりましたて、引っ越し後の初投のタイトルがアウトビアンキの謎と言うことでコメントいたします。
当方、1968年式のfiat500ジャルディニエラにかれこれ20年近く乗っております。メジャーなセダン型の500に対してワゴン型は途中でフィアットからアウトビアンキに生産が移管されており謎が多くあります。ちょうど1968というのがそのはざかいであるようで、私の個体もボディはアウトビアンキの製造銘板、エンジンはfiatの刻印とちぐはぐです。A112の登録車は全体で69台ということなら私のようなパターンも細々と有るんでしょうか...
A112の後のY10もビアンキだったりランチア名乗ったり、自転車のビアンキも90年代は国内でOEMされたり台湾穂高に移管されたり、謎多いですね。
ジャルディの違いなんかはセダン型や旧ミニのmk1からローバーミニの違いのように系統だった説明はありませんので他の個体に実際みて細部比較しないと解りませんしね。でも、お陰で飽きることありません。

No title

レアな500に20年ですか。うらやましいです。
トゥルッコに伺ったとき、昔、ファミリーカーにしていたフィアット126が売りに出ていて、心動かされました。水冷のbisだったので、あきらめがつきましたが。

移転成功おめでとうございます。FC2のレイアウトは見やすくて良いですね。

No title

ありがとうございます。
スマホでは読みにくくなってしまっていたり、今後も試行錯誤してみます。

No title

2月に多摩地区のホームセンターで赤のA112を見かけ、オーナーと一言二言たわいのない会話をしました。
顔つきが楽しそうで幸せそうで羨ましかったです。

                  

お近くですね。
そのうち会えるかも。

コメント欄について

コメント欄の“No title”というタイトル名は、「空白」を入れることで消せることがいまわかりました。
コメントにタイトル名なんて不要ですよね。
それと、投稿時にいちいちグニャグニャ数字を読ませて記入させる式のセキュリティチェックが面倒くさい。FC2ブログはオーバー親切かも。

引っ越しおめでとうございます。

ビアンキといえば、チェレステブルーのロードレーザーもさることながら、小説「汚れた英雄」で北野晶夫が乗っていたオートバイレーサーを連想してしまいます。(^^ゞ

ありがとうございます。
モトビアンキは、戦前から60年代まで活動していたんですね。

pantani

A112には憧れるだけでしたが、1999年に自分の40歳と前年のマルコ・パンターニのダブルツールを祝ってビアンキのメガプロ(パンターニレプリカ)をフレーム買いして例の刺繍入りサドルとITMの黄色いステムも手に入れましたが、スーパーレコードには手が届かずそれでも精いっぱい頑張ってデュラエースで組みました。なんとか40万円台なかばで仕上がりました。いまなら一線級のレースに使っている自転車なら100万円以上しますよね。スカンジウムだかなんだかが添加してあるアルミニウムは腐食が激しくアウター受けなどは原型をとどめていません。同時期に息子に買ってやったジャイアントの廉価版アルミのレーサーはどっしりと重いものの全く劣化を感じさせず自分はいまそれがメインバイクです。

ryuさん、こんにちは。
ぼくも世紀が変わるころにスカンジウム合金のFRMフレームでロードバイクをつくり、何度かイトイガワに出たり、佐渡を走ったりしました。その後はほとんど乗っていませんが、いまでも新品同様です。
ただ、スカンジウムはなめると猛毒と聞いたので、なめていません。

退院しまして(^^;)

A112今見るとめちゃ小さいですが
兄がコスモスポーツに乗ってた時
走行会ですごい勢いでまくられたのが印象的でした。
FRでもFFでもいいけど小さい軽い
ハッチバックはいっまお魅力的ですね。

エーッ、こんなにかかったんですか。
くれぐれもお気をつけください。って、林道自転車ジジイがひとのことは言えませんが。

カバタさん

いや、自転車もネイキッドなのは
この上ないですから、ご注意なさってください。
キー操作が今一つ上手くいかないので
誤入力しましてすみません。

ぼくもまだ投稿時に失敗ばかりしています。
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プロフィール

下野康史(かばた・やすし)

Author:下野康史(かばた・やすし)
「カーグラフィック」「NAVI」の編集部を経て、1988年からフリーの自動車ライター。

●主な著作
「ポルシェより、フェラーリより、ロードバイクが好き」(講談社文庫)
「21世紀自動車大事典」(二玄社)
「ロードバイク熱中生活」(ダイヤモンド社)
「イッキ乗り」(二玄社)
「図説 絶版自動車」(講談社α文庫)
「運転」(小学館)
「自動車熱狂時代」(東京書籍)
「今度は、この3ケタ国道を走ってみたい」(JTB出版)
「今朝、僕はクルマの夢を見た」(マガジンハウス)  
「乗んなきゃわかんない」(朝日新聞社)

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