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白バイに拝謝

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 対向4車線の大きな交差点に近づき、右折しようとしたときのこと。反対車線の交差点手前に白バイが止まっていて、下車した隊員が背中を見せて立っていた。イエローラインのはみだし禁止違反かなにかを見張っているのだろうか。

 白バイ隊員の視線を背中に感じながら、交差点の中で右折を待つ。なかなか車が途切れない。
 アセってました。というのも、右折したすぐ先に新型車試乗会の会場があり、いま乗っているテストカーの返却時間が迫っていたのである。

 車列が途切れたように見えたので、動き出す、とその直後、低速レーンを速い車が近づいてきた。背後で見ている白バイを意識して、行かずにブレーキを踏んでしまった。すると高速レーンからも対向車が来た。そしてなんと、まだ青信号の交差点で右折中のワタシが直進車を停車させてしまったのだ。忘れもしないソウルレッドのデミオだ。真夏の昼の悪夢。ホイッスルの音を覚悟した。

 しかし、音はしなかった。曲がりきってからかい。と思ったが、右折しきってもおとがめはなかった。エッ、なんで捕まえないの!? とすら思った。
 ひとコマ2時間でぎっしり詰まった試乗会だから、返却時間厳守である。
 もし捕まっていたら恥さらしなことになっていた。「前のコマのかたが、いまあそこでキップ切られてまして……」。

 このときばかりは白バイに拝謝した。追突のリスクを背にクラクションも鳴らさず譲ってくれたデミオドライバーにも感謝である。
 このひと月、トイレとエアコンとスマホが立て続けに壊れてメゲていたけど、こんなこともあるんですね。
 運を使い果たしたと思って、一層の安全運転に努めねば。

ベストヤリスは100台に4台


 ヤリスのMT。予想通りベストヤリスだった(1リッターモデルにはまだ乗っていないが)。
 6段MTの操作感が気持ちいいだけでなく、足まわりもハイブリッドやCVTほど硬くなくて好印象だ。1tちょうどの車重はハイブリッドより90kg、CVTより20kg軽い。

s-DSCF0960.jpg とくに高性能モデルではないフツーのコンパクトカーの6MTといえば、カローラスポーツにあるが、あの1.2リッター4気筒ターボは低回転のトルクがかぼそくて、MTだと使いにくい。
 その点、ヤリスの1.5リッター3気筒はMTと相性がいい。ヨーロッパではみんなMTをチョイスするのだから当然だ。

s-DSCF0984.jpg トリセツにMTはどう書かれているのかと思ったら、1ページ半にわたって記述があった。
 クラッチペダルの操作についても説明がある。長いことATに乗っていたリターンMT派が、これで「ああ、そうだったそうだった」と思い出す、なんてこたないか。

 1~4速各ギアの限界速度が表組みにされている。なかなかエンスーだ。4速で引っ張れるのは173km/hまでって。トヨタ、意外に言うよね~。

 しかし、このようなインセンティブにもかかわらず、ヤリス発売以来、MTの販売比率はたったの4%だそうな。
 11月のWRC日本開催がなんとか実現して、少しでも販売促進につながることを望みます。

ミシュランガイドに出ていない高尾山の裏側

 8月1日。ついに梅雨明け、ってほどすっきりした天気ではなかったけど、自転車で高尾山の北側、裏高尾まで行く。

s-DSCN8659.jpg 気温もまだ猛暑ではない。しかも長雨続きで、川の水量は豊富。
 多摩川の支流、浅川もこんなに川幅が広がっていて、川沿いの道はけっこう涼しかった。

s-DSCN8661.jpg 裏高尾には昔、小仏(こぼとけ)の関所があった。旧甲州街道でいちばん厳しかったといわれる関所だそうな。
 関所跡には通行人が手形を置いた手形石と、審査を待つあいだ、手をついて待ったという手付石が残っています。

s-DSCN8676.jpg その先の道路脇には小仏峠を目指すハイカーをどっきりさせる石碑が。
「いのはなトンネル列車銃撃慰霊碑」

s-DSCN8674.jpg すぐ近くを走る中央線のいのはなトンネル。
 75年前の8月5日、下りの旅客列車がここで米軍戦闘機マスタングP-51の空襲を受けた。先頭の電気機関車は長さ180mのトンネル内で停車して無事だったが、入りきらなかった8両編成の客車が執拗な銃撃を受けて60名以上が亡くなったという。

s-DSCN8683.jpg カメラを引くと、トンネルはちょうど圏央道の真下です。
 先月、「峠狩り」の取材で小仏峠を取り上げるまで、こんな話は知らなかった。
 終戦の10日前というのが悔やまれます。もっとも、その翌日は広島に、4日後には長崎に原爆が投下されたわけだけど。
 国の決断が遅いから、死ななくていい市民が死んでいく。昔から同じですね。

s-DSCN8677.jpg 近くの新井踏切は、撮り鉄の人気スポット。平和はありがたい。

s-DSCN8679.jpg カオナシに似た特急もやってくる。
 並行する高架道路は中央道。

s-DSCN8669.jpg 中央道×圏央道の八王子ジャンクション。天空回廊のようなスゴイ建造物だけど、下から見る橋脚は蔦が繁茂して、スネ毛ボーボー状態でした。
 ウチから30km。久しぶりの外遊びだし、左膝アラートも完全には解除されていないし、小仏峠には向かわず、ここで引き返す。

s-DSCF1096.jpg 1カ月前、「峠狩り」の取材で初登頂した小仏峠。旧甲州街道の行き止まりから40分、登山道を上るとこの景色が見られます。
 明治21(1888)年に高尾山の南側を迂回する大垂水峠ルートが拓かれるまでは、小仏峠越えが甲州街道だった。トンネルで小仏を越す中央道は、昔のルートに戻ったんですね。

悲願さわやかハンバーグ


 静岡県民の誇り、「さわやか」のハンバーグ。ついに食べました。
 静岡で生まれ育った人が必ず自慢する店は県内にしかない。袋井のセントラルキッチンでつくるハンバーグの品質を保つには配送時間のリミットがあるとかで、東京にいちばん近いのは御殿場店。県外では食べられない。お取り寄せもできない。

 店はいわゆるファミレスの構え。これまで袋井と掛川で入ろうとしたのだが、混んでいてだめだった。各店舗の混雑度を知るアプリでチェックして、それでも整理券をもらって待つというのが常識らしい。
 それが今回は奇跡的に待たずに入れた。

s-DSCF1139.jpg うまかったあ! いままで外でこんなにおいしいハンバーグを食べたことないかも。お値段はファミレス並み。
 
 熱い鉄皿で出てきた俵型ハンバーグを店の人が半分に切ってくれる。かなりレアが標準の焼き方。
 食べると、スパイスの匂いがしない。牛肉の味だけ。これがおいしい。ソースは有料のチョイス制なのだが、連れてきてくれた静岡県民は塩と黒コショーだけで食べていた。さすが通だ。
 へんなことしていないで、素材がおいしいから、あと味がいい。食べたあとも口の中がずっとおいしい。自分で素人料理をつくるからわかるけど、あと味のおいいしいものをつくるのってむずかしいです。
「さわやか」っていう店名もいいですね。

ケセラセラ

 幻の2020東京オリンピックが生んだ4連休。乗らないといけない車があったので、連休初日の未明から動き出して都県境をまたいだ。
 といっても、行きつけの峠道に行って帰ってくるだけ。往復3時間足らず。途中一度も車外に出ず。これならいいでしょう。

 天気が悪かったせいもあるが、この日走った中央道を見る限り、みなさんちゃんと外出自粛していましたよ。
 これ(↓)が朝5時ごろの八王子ジャンクション付近。ガラガラです。

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(↓)去年のゴールデンウィーク初日のほぼ同じ時刻。小仏トンネル先頭の渋滞がすでに始まっていました。
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 ウイルスは暑さに弱いとか、湿気が高いとすぐに地面に落ちちゃうので梅雨のある日本は有利、とかいった話も聞いたが、ウソばっかりでした。

 行動制限や自粛を要請すれば感染者は減るが、緩めればまた増える。この先数年は空襲警報と避難が繰り返されるような状態が続く。神戸大学の岩田健太郎先生が4月頃にそう言っていたとおりになってきた。しかも世界中で。
 もう、なるようにしかならないってことですか。

プロフィール

下野康史(かばた・やすし)

Author:下野康史(かばた・やすし)
「カーグラフィック」「NAVI」の編集部を経て、1988年からフリーの自動車ライター。

●主な著作
「ポルシェより、フェラーリより、ロードバイクが好き」(講談社文庫)
「21世紀自動車大事典」(二玄社)
「ロードバイク熱中生活」(ダイヤモンド社)
「イッキ乗り」(二玄社)
「図説 絶版自動車」(講談社α文庫)
「運転」(小学館)
「自動車熱狂時代」(東京書籍)
「今度は、この3ケタ国道を走ってみたい」(JTB出版)
「今朝、僕はクルマの夢を見た」(マガジンハウス)  
「乗んなきゃわかんない」(朝日新聞社)

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