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チャットGPT

 AI(人工知能)で原稿を書いてくれるチャットGPTが話題になっている。
 お題を与えると、膨大なネット情報の中から該当データを集め、切り貼りしてテキストに起こしてくれる。登録するだけで、使用料はタダ。
『峠狩り』のカメラマン、アオダンが早くも登録していて、『峠狩り』について書いてもらったのが写真の文章である。作成時間は1分もかからなかったという。

 ぼくがやっている『峠狩り』とは、峠道をクルマで走った“道路インプレッション”のことで、もみじ狩りをもじってつけた。一般的な言葉ではない。
 チャットGPTは、峠狩りを「峠で狩りをすること」と解釈しているのだが、それを日本の伝統的な狩猟行事と断定するなど、のっけからツッコミどころ満載だ。

“てにをは”は合っているにしても、類型的だったり、御都合主義だったり、テキトーだったり、全体には“見てきたようなウソを言い”という感じの原稿で、ぼくがデスクだったらボツですね。いちばん始末に負えない“仕事を流すやつ”の文章だと思う。

 ちゃんと現場に行って取材する人なら、あるいは、独自の世界を持っている作家なら、AIに職を奪われることはないと思う。
 というか、AIはAI、人間は人間でしょ。AIがプロの棋士に勝ったからって、それがなに!? それに騒ぐのだったら、電卓だってそうとうスゴイぞ、って思いますけど。

ラーメン屋のカレー

s-DSCN9248.jpg 河口湖の行きつけの食堂で、初めてカレーライスをたのんだ。
 なに食べてもおいしい店だが、案の定、カレーもうまかった。つくってる人の“舌”がおいしいのだから、当然ですね。
 逆に言うと、マズイのがつくれない。フェラーリみたいなものである。

 最近、家でも“ラーメン屋のカレー”をつくるのに凝っている。
 カレールウは使わない。ルウは日本のスゴイ発明だが、味もとろみもいろいろ入っていて、それでキマっちゃうから。
 カレー粉を使います。スープは顆粒の鶏ガラスープ。

 タマネギを長い時間炒めるなんてめんどくさいこともしない。凝ったスパイスやトマト缶も御法度。スパイスの香りやトマトの酸味が立ってしまうと、ラーメン屋のカレーにはなりません。
 使うとしたら、甘みをつけるのにトマトケチャップ。隠し味に味噌とかもいいかも。
 肉は豚の角切りではなく、バラか豚コマの薄切り。

 肉と野菜を炒め、小麦粉を振り入れて、スープで延ばしてとろみがついたら、あとは味をつけていく感じ。
 スパイスカレーよりもはるかに短時間で、そこそこおいしいのができます。

終わりコンテンツ


 富士山の見える展望地にやたら石碑が建っていた。
 「名勝 駿河台」は御殿場市長の書だという。
 向こうの碑には「美しい國日本」と彫ってある。
 うるさいよ。余計な石碑で富士山の展望が台無しだ。

s-DSCN8850.jpg こっちは石原慎太郎さんの書でした。
 国という抽象名詞に「美しい」という形容詞をかぶせる政治家は信用しないことにしています。

 政治家といえば、こないだテレビをつけたら国会中継をやっていた。普通ならチャンネルを変えるのだが、見かけないNHK党の議員の発言に唖然として釘付けになってしまった。

 共産党の批判をしていた。ヨーロッパでは共産党は非合法化されているのに、なぜ日本では合法なのか。OECD諸国に足並みを揃えてLGBTの権利を認めるなら、OECD諸国並みに日本も共産党を禁じるべきではないかと言っていた。
 デタラメである。イギリスにだってフランスにだってイタリアにだって共産主義政党はあり、活動している。極右も極左もいるから、自由主義なのである。

 この発言を議長が止めないのにもあきれた。フェイクニュースで国会の権威が傷つけられているとは思わないのだろうか。

 最近、日本の国会が悪の巣窟に見えてきた。だって、デタラメ言っても、ウソついても平気、どころか、そっちのほうが初期設定になりつつある。

 あの国会議事堂の中で、落ち目ニッポンを良くする議論がされるとはもはや思えない。シンゴジラに踏みつぶしてもらって、入れ物からリセットしないとダメじゃないかとさえ思う。
 それくらいのオワコンだから、出席しなくてお金だけもらえると思う議員センセイも出てくるのでしょうね。

グッドなドッグ(回文)


 今日、中央線のなかで見かけたお仕事中の盲導犬。
 御主人の足に触れるようにして寝たら、その位置で動かないんですね。人が乗ってきて、あやうく蹴飛ばされそうになっても、キョロキョロしただけで、動かなかった。動かないのに、この存在感。見とれちゃいました。いいなあ、デカイ犬。

 来週からマスク着用は自己判断になるが、今日の電車でノーマスクの人は見かけなかった。 
 世界的に変異株のニュースも聞かなくなり、いよいよ新型コロナも沈静化、というか、季節性インフルエンザみたいなものになるのだろうか。
「発熱外来」というくくりはいつまで残るのだろうか。心置きなく熱を出して、町医者でフツーに診てもらえる昔にはいつ戻るのだろうか。

 年度末のせいか、きのう今日、道も混んでいた。
 ガソリンスタンドではどこも洗車機に長い行列ができていて、試乗車を返却する時に往生した。スタンドの数が減っているのと、今は花粉で車が汚れるんですね。
 ともあれ、久しぶりに心がカルイ春って感じじゃないですか。

海なし県の高速アジフライ


 富士五湖方面へロケに行った時、高速めしならココと決めているのが、中央道・河口湖線上りの谷村(やむら)PA。
 PAだから、食事処(左端)も小さい。でも、ウマイのだ。

s-DSCN8559.jpg テーブルは数卓かな。あとは椅子付きのカウンター。外にも4~5人座れるテーブルがある。

 食券式のセルフサービス。厨房では元気なおばちゃん達が働いている。声が出てるのがスゴイ。つくっている人が気持ちよく働いているから、味もおいしいのだろう。
「味に対する注文や御意見があれば、なんなりとお聞かせください」なんていう貼り紙も出ている。

s-DSCN8137.jpg 食券を出したら、「7分かかります」と言われたアジフライ定食。ゴハンは大盛りもおかわりも無料。これは普通盛り。
 アジフライは肉厚でおいしかったけど、デカすぎて、1枚は若い編集者におすそ分け。
 カラシのプレゼンテーションにも真心を感じます。

 谷村PAは反対側の下り車線にもあるが、おばちゃんに聞いたら、そっちの軽食コーナーとは経営が違うという。
 このとき一緒にいたカメラマンはそっちでも食べたことがあるそうだが、「エサだった」という。
 高速めし処はピンキリです。

プロフィール

下野康史(かばた・やすし)

Author:下野康史(かばた・やすし)
「カーグラフィック」「NAVI」の編集部を経て、1988年からフリーの自動車ライター。

●主な著作
「峠狩り」(八重洲出版)
「ポルシェより、フェラーリより、ロードバイクが好き」(講談社文庫)
「21世紀自動車大事典」(二玄社)
「ロードバイク熱中生活」(ダイヤモンド社)
「イッキ乗り」(二玄社)
「図説 絶版自動車」(講談社α文庫)
「運転」(小学館)
「自動車熱狂時代」(東京書籍)
「今度は、この3ケタ国道を走ってみたい」(JTB出版)
「今朝、僕はクルマの夢を見た」(マガジンハウス)  
「乗んなきゃわかんない」(朝日新聞社)

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