2023/03/24
チャットGPT

お題を与えると、膨大なネット情報の中から該当データを集め、切り貼りしてテキストに起こしてくれる。登録するだけで、使用料はタダ。
『峠狩り』のカメラマン、アオダンが早くも登録していて、『峠狩り』について書いてもらったのが写真の文章である。作成時間は1分もかからなかったという。
ぼくがやっている『峠狩り』とは、峠道をクルマで走った“道路インプレッション”のことで、もみじ狩りをもじってつけた。一般的な言葉ではない。
チャットGPTは、峠狩りを「峠で狩りをすること」と解釈しているのだが、それを日本の伝統的な狩猟行事と断定するなど、のっけからツッコミどころ満載だ。
“てにをは”は合っているにしても、類型的だったり、御都合主義だったり、テキトーだったり、全体には“見てきたようなウソを言い”という感じの原稿で、ぼくがデスクだったらボツですね。いちばん始末に負えない“仕事を流すやつ”の文章だと思う。
ちゃんと現場に行って取材する人なら、あるいは、独自の世界を持っている作家なら、AIに職を奪われることはないと思う。
というか、AIはAI、人間は人間でしょ。AIがプロの棋士に勝ったからって、それがなに!? それに騒ぐのだったら、電卓だってそうとうスゴイぞ、って思いますけど。