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設楽選手に、いいね!

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 日曜日は磯野チェロ教室の発表会。トリオでハイドンを2曲発表する。本番を目前にしてハプニングに見舞われたわりには、なんとか大過なく弾けた。

 ハイドンの“タカタッタ”という速弾きがキツくて、月曜日から弓を持つ右腕の肩が激しく痛み出した。夜も寝られない。もともと慢性五十肩だったところに、練習の酷使がたたり、炎症がひどくなったらしい。もちろんボウイングどころではない。

 医者に行って治る感じはしなかったので、とりあえず3日間チェロ禁。就寝前と本番の日だけ痛み止めを飲んだ。
 今回わかったこと。五十肩の痛みがひどくなって、寝られなくなったときは、痛いほうの腕の下に枕や座布団を入れて、高低差をなくす。痛みが和らぎます。あと、抜糸のとき歯医者がくれた鎮痛剤(ロキソニン60㎎)も効きました。

 ハプニングといえば、常に会場一番乗りで時間厳守の磯野先生が2時間以上、遅刻された。MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の交通規制による超渋滞のため、都内から抜けられなくなったからだ。

 スマホの文字速報しか見てないけど、オリンピック代表選考バトルはおもしろかったらしい。
 でも、自転車レースで言えば、40km近くまで“逃げた”設楽(したら)選手に、なんにもなし、なのか。レース前から、今回はぶっちぎりか最下位、と本人が言っていたというのもスゴイけど。

 もうひとつハプニングだったのは、発表会のお楽しみ、「講師演奏」で磯野先生がフォーレのエレジーを弾かれたとき、ピアノの譜面台から楽譜がバラバラ滑り落ちるというハプニングがあった。しかも、ピアノもチェロもドラマチックに盛り上がる終盤のクライマックス。
 しかし、粥川先生のピアノ伴奏はけっして落ちることはなかった。どころか、むしろほほえみながら、鍵盤に落ちてくる楽譜を左手で押さえ、戻しつつ、演奏を続けられたのだった。プロはスゴイ。

 かと思えば、ハイドンのレッスンのとき、磯野先生からいただいた帰省みやげのお茶菓子を譜面台に置いて演奏を始め、いちばん下の段まで来たとき、お茶菓子で譜面が読めない!とパニくって“落ちた”人もいます。

ネコパンチはキモチイイ

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 子猫が来てからひと月あまり、すくすく育ち、倍以上の長さになったような気がする。
 しかし、よく寝ますね。犬も猫のことは言えないほどよく寝るけど、2匹続けて24年飼った犬は外飼いだった。猫はずっと家にいるので、ほとんどずっと寝ている動物であることがよくわかる。wiki先生によると、「寝子」とも言われるそうだ。

 寝ている時間に次いで長いのは、なめタイム。体中をよくなめる。猫がきれい好きなのは本当だ。
 よくなめるせいか、体臭はない。口臭もない。犬はどっちも臭い。と思ったけど、子犬の口臭はいいニオイだった。匂わないのは、まだ子猫だからかもしれない。

 実家は猫好きで、子どものころ、おふくろやおばあちゃんがよく「さしてるさしてる」と言っていた。猫がじゃれて、興奮が高まり、家の中を走り出すと、「またさしてるよ」とか言う。主語はつけない。漢字だと「刺してる」なのか。どこの地方の言葉なのか。ほかで聞いたことは一度もないのだが、“感じ”がよく出た、いい言葉だなあと思っていた。

 ウチのも、主に夜になると「さしてるさしてる」状態になる。保護者の娘が帰ってきて、小道具を使って遊ばせるからというのもあるが。今のなに!?ってほどのスピードで走り出し、イスやテレビ台や棚の上を飛び移る。敏捷性は犬の比じゃないですね。この一点を捉えても、猫は犬を見下していると思う。

 人間と犬はシンプルな主従関係だが、猫は人間のことを「太った猫」だと思っている、という説があるらしい。
 言い得て妙だと思う。人間と遊ぶときも、犬のように「遊んで遊んで!」ではなく、狩り遊びの獲物として人間を見ているフシがある。
 起きているときのふだんは、太ったトモダチの近くにいて、ただし好きにさせてもらうよ、だからあまりしつこくしないでね、というスタンス。そういうところが猫のおもしろさなのだろうか。

 犬と比べると、食べ物への執着は桁違いに薄い。食卓を荒らすようなことはない。キャットフードの自動給餌機は娘の部屋にあるので、食べているところをちゃんと見たこともない。
 その猫が、今まででいちばん興味を示したヒューマンフードは、なんだと思いますか? 
 猫まんまでした。オチじゃないよ。使い終わった鰹だしパックの中身に醤油をかけて、白ごはんと混ぜていたら、かつてなく鼻をピクつかせて、異様な衝動を示したのだ。エッ、おまえコレ好きなの?って、猫まんまだろが!とノリツッコミ。
 
 チコちゃんによると、猫が魚好きと言われているのは、太古の昔から日本人が魚を食べてきたからで、地球上の猫の特性として、とくべつ魚が好きというわけではないそうだ。そういう意味では、うちのナナタもまさに日本猫なのだろう。

 あと、飼ってわかった発見のひとつ。ネコパンチは、痛くない。かるくさしているときにかまうと、ときどき食らうのだが、ネコパンチのときは、意外にもツメが出ていないのだ。肉球が当たるだけなので、むしろキモチイイ。

京急ラブ

 京浜急行の事故現場の近くにマツダの広報車管理部門があり、以前、試乗車の返却のとき、あの踏切を渡ったことがある。首都高の出口で右左折を間違えて、跨線橋ではない平場の道に迷い込んでしまったのだ。あの近くにはいちばん古い東海道(弥次さん喜多さんの)が通っていて、すごく道が狭い。

 そんなところにクルマが渡れる踏切が残っているなんて、思いもよらなかった。超過密路線の京急は、多いときだと1分間隔で来る。かける上下線なのだから、開かずの踏切にきまっている、と思って直進したら、なんと遮断機は開いていて、クルマも並んでいなかった。たぶん地元のクルマには見捨てられている(あきらめられている)踏切なのだと思う。各駅停車の待避駅でもある神奈川新町駅直後の踏切だから、線路が何本もあって、道路の幅が狭いわりに長い。

 線路脇の路地から左折を試みたものの曲がれず、右折して、お尻で標識ポールをなぎ倒して踏切に入った13tトラックのドライバーは、たぶんパニックを起こしていたと思う。踏切に入ったら、4本の線路を渡る途中で出口の遮断機が閉まって、快速特急電車が荷箱に突っ込んできた。その瞬間、何を考えただろう。スローモーションに見えただろうか。もちろん、閉まった踏切の中にいるほうが悪いのだが、ぼくもパニクるタイプなので、67歳のドライバーには同情を禁じ得ない。
 
 いまの世の中が、どれだけ危険と紙一重か、ということを教えてくれる事故である。速い電車は便利だけど、人が歩く道と同一平面の踏切内を、あたりまえに電車が120km/hでぶっ飛ばしていくのもオソロシイ。
 タイだっけ? 電車が来ると、物売りが線路に広げていた店を畳んでやり過ごす、なんていうところもあるでしょ。どっちが幸せなんでしょうか。

 でも、京急はいい電車ですよ。タモリを始めとして、京急ファンは多いし、社員の“京急ラブ”もすごい。この過密ダイヤのなか、川崎駅などではいまでも車両の連結/切り離しをホームでやっているし、大きな遅れが出ると、特急が各駅停車の駅で止まってお客を降ろしてくれる。職人気質が残る、血のかよった鉄道会社という印象だ。
 復旧工事に、並行するライバルのJRがいち早く応援に駆けつけたというのは、悲惨な事故で唯一のいいニュースでした。

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 レールの幅は新幹線と同じ。だからスピードが出せるらしい。
 終点の三崎口は行き止まり駅。

マニュアルの素のベンツ

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 御存知、メルセデスのCクラス。でもこれは、超レアものです。マニュアルの左ハンドル。しかも、メルセデスジャパンだと絶対に取り扱わないC200の“ベースグレード”。つまり、素のCクラスである。

 輸入しているのは、名古屋の“レマン”。以前記事にした(2019/6/26)ルーマニアのダシア・ドッカーを入れたところです。
 代表のHさんはこの道、30年。元カメラマンで、クルマ好きが高じて80年代から並行輸入を始めた。ただし、正規モノに値段で対抗するのではなく、モットーは「日本に入っていないクルマを世界から」。

 90年代半ば、プジョー106ラリーを買った。当時、日本には1.6リッターDOHCの“S16”が正規輸入されていたのだが、ラリーはWRCのNクラスのホモロゲーションモデルで、1.3リッターSOHCで車重800kgそこそこ。ホイールはミシュランの鉄チン。左ハンドルでエアコンなし。にもかかわらず、日本で400台も売れたというあの愛すべきイチマルロクを入れたのもHさんだと今回聞いてびっくりした。

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 マニュアルの素のCクラスも、思ったとおりの出来だった。ひとくちに、爽やか。爽やかなベンツ。
 マニュアルだと、エンジンの表情がよりナマに伝わってくるし、ホイール/タイヤとかシート地とか内装とかのトリムで太らされていないから、FRメルセデスの素性のよさがストレートに味わえる。スッピンのCクラスって、こんなに爽やかなクルマだったんだ! 走りだすなり、ちょっと感動しました。あ、そういえばちょうどプジョー106・S16とラリーの差ですね。

 そりゃあもちろん日本仕様の高級トリムバージョンのほうが高級感はある。だから、高級メルセデスのエントリーモデルであるCクラスにベーシックグレードを揃えたって売れない、のだろうか? 高度資本主義下の“ニーズ”って、「そこにあるもの」じゃなくて、「つくられるもの」だと思いますよ、ワタシは。「ニーズがない」なんて売り手の言い訳を鵜呑みにしてはいけません。

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 写真がヘタクソでわかりにくいけど、6段MTのシフトパターンにはちゃんとN(ニュートラル)の位置が書いてあった。メルセデスらしい親切だ。ほかのメルセデスもそうなのかなと思ったが、いまの正規メルセデスの膨大な品揃えに、MTモデルは1台もないのでした。

어느 쪽도 어느 쪽

 半年前か1年前か、日韓関係がここまでギクシャクしていなかったころ、韓国のどこかに慰安婦像が設置された。
 できたばかりの像の脇に立って、「LOVE JAPANESE」(日本人を愛せ)という手書きの看板を掲げている若い韓国人男性がいた、というニュースをテレビで見た。

 日韓関係がここまでギクシャクしてから、安倍サンのかぶりものを付けた人を退治する、みたいな路上パフォーマンスが韓国で行われている、という映像を民放ニュースで見た。そっくりマスクには最初から血が付いている。日本人ならだれしも不快に思う侮辱的な見せものだ。

 そのパフォーマンスは、店の大きなショーウインドウの前でやっていた。そのため、ガラスの反射で反対側が見える。
 だーれも観ている人はいなかった。ガラスに映っていたオーディエンスは、カメラマンだけ。「はい、おねがいします」というキューサインが聴こえてきそうだった。

 日本に留学していた若い韓国人のYouTubeをときどき見ている。日本人に向けて、日本語でやっている。かなりの人気チャンネルだ。
 ところが、日韓関係がこうなってから、韓国ではこのような親日YouTube番組に広告が一切つかなくなったという。YouTubeにアップしたことがないのでわからないが、広告が取れないチャンネルとしてマーキングされてしまうのだそうだ。検閲ですね。

 先日、出先でスマホのYahoo!ニュースをパラパラやっていたら、「終わった話ではない」というタイトルがあった。長崎新聞ネット版のコラム記事である。
 20XX年。日本が某国に併合されたという空想話で、徴用工問題を考察している。つまり、過去に日本人が同じことをされたとして、この問題が「もう終わった話だ」と言われて納得できますか、と問う秀逸な記事だった。
 家のパソコンでも読み直して、ブックマークした。地理的に韓国にいちばん近い地方紙は、さすが見方が違う。

 しかし今回、その記事のURLを貼り付けようと思ってアクセスしたら、なんと「Not Found ページが存在しません」。削除されていた。
 どっちもどっち、だと思う。

(本記事タイトルは、ハングルで“どっちもどっち”です)

プロフィール

下野康史(かばた・やすし)

Author:下野康史(かばた・やすし)
「カーグラフィック」「NAVI」の編集部を経て、1988年からフリーの自動車ライター。

●主な著作
「ポルシェより、フェラーリより、ロードバイクが好き」(講談社文庫)
「21世紀自動車大事典」(二玄社)
「ロードバイク熱中生活」(ダイヤモンド社)
「イッキ乗り」(二玄社)
「図説 絶版自動車」(講談社α文庫)
「運転」(小学館)
「自動車熱狂時代」(東京書籍)
「今度は、この3ケタ国道を走ってみたい」(JTB出版)
「今朝、僕はクルマの夢を見た」(マガジンハウス)  
「乗んなきゃわかんない」(朝日新聞社)

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